食事での鉄分摂取が不十分だと運動性貧血に

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内科・循環器内科・呼吸器内科・アレルギー科 / 日本内科学会専門医・日本循環器学会専門医
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食事での鉄分摂取が不十分だと運動性貧血に

食事での鉄分摂取が不十分だと運動性貧血に

 次に挙げる「運動性貧血」は、年間を通して起こる慢性障害ですが、特にシーズン中、それも集中的に練習する夏場は症状が出やすいと言えます。医学的には、貧血は、全身各臓器や筋肉へ酸素を運搬するヘモグロビンが正常値(男性で14~18g/dl、女性で12~16g/dl)を下回った状態のことで、パフォーマンスの低下や持久力の低下につながります。症候としては、“疲れやすい” “競技成績が低下した” “練習についていけない”などと訴えることが多く、この場合、まず、貧血の有無を調べる必要があります。

 一般人も含め、貧血の最も大きな原因は、赤血球産生過程で原料として必要な鉄の欠乏による鉄欠乏性貧血で、男子スポーツ選手の運動性貧血も、大多数がこの鉄欠乏性です(女子の場合は、生理出血が原因の大部分を占める)。これは、練習で多量に発汗する中で汗から鉄分が喪失されているのに加え、普段の食事での鉄分摂取が不十分だからだと考えられます。

 高校生は、ともすれば偏食になりがちです。栄養学は私の専門外ではありますが、例えば、魚や肉であれば、八目鰻、レバー、煮干し、あさりなど、野菜や穀類であれば、ひじき、切り干し大根、ほうれん草などに鉄分が多く含まれていますので、1日あたり20~30㍉㌘を目標に、鉄分の吸収を良くするとされるビタミンCとともに、意識して摂取するようにしてください(前者がヘム鉄で後者が非ヘム鉄。ヘム鉄は非ヘム鉄に比べ、数倍も腸での吸収がいいとされている)。もっとも、実際はなかなか難しい選手もいるでしょうから、そういう場合は市販のサプリメントで補ってもいいと思います。

 検査の結果、ヘモグロビンの値が正常の半分である5や6g/dlの場合は、注射をした方がいいでしょう。ただ、著しく過剰に、かつ長期に投与した場合には、網膜に沈着したり、肝臓に沈着して、臓器障害を起こすこともあります。また、すい臓に沈着し、すい炎や糖尿病になることさえ考えられます。ですから、鉄分は極力、経口吸収するようにしてほしいと思います。

 鉄欠乏性貧血に次いでスポーツ選手に多いのが、溶血性貧血です。これは、運動中に足底部を繰り返し打ちつける長距離走、剣道、バレーボール、バスケットボールの選手に多く見られます。ひん繁にこの動作を行うため、足底部を走行する血管内の血球が破壊され、ヘモグロビンが放出されて血液中の特殊なたんぱくと結合し、肝臓へ運ばれて処理されてしまうため起きるのです。

 スポーツ貧血においても指導者の見極めが大事です。例えば、これまで普通にできた練習についていけないという選手がいたら、貧血を疑い、早めに検査に行かせるようにしてください。

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